今日はもう一つ下見です。草津のスノーシューコースを、もう少し開拓したいのです。既存の草津レクの森や常布の滝コース、氷谷コースなどは、人工林で林齢も若く、「深山の霊気に打たれる」ような、濃厚な森林浴を味わうことができません。「森の案内人」である私の特徴を生かすためにも、成熟した天然林コースを、見つけたいのであります。
おおお、素晴らしい森じゃないですか。遷移がまだあまり進んでいない溶岩流、その岩の上に実生の樹木が立派に成長しています。
ところが、歩き始めたとたん、ズボッ! と穴に埋まってしまいました。なんと、雪の下はそこいら中、穴だらけだったのです。うーん残念、3000年前の殺生溶岩はまだ穴だらけだったのです。うかつには歩けません。よく考えてみると、志賀高原の溶岩が流れたのは2万年前、それで「おたの申す平」のような凸凹だらけで歩けない地形なのですから、3000年ではまだまだ安心して歩くことはできませんね。
「道の駅草津」の北側は、すべてこの殺生溶岩に覆われています。草津温泉の街は、3000年前の溶岩流が止まった場所のすぐ下にある、ということです。
草津町に残っている天然林は、こういう危険なところしかないのかもしれませんね。