長野原町 川原湯に板目石

現在発掘調査中の、八ッ場ダムに沈む川原湯温泉地内にある石川原遺跡は、吾妻川の臥龍岩の付近、天狗岩の真下の対岸付近にあります。

ここに、大きな板目石(1783年浅間山大噴火の溶岩流でできた特徴のある石)がありました。もっと大きな、写真の何倍もある板目石でしたが、発掘調査のためにショベルカー等で破壊され除去されています。最後の中心部になり、もったいないので証拠写真を撮っておきました。中心部は隙間があまりなくなるようです。

外側は見事に岩の割れ目構造があったのですが、中心部は目立ちません。発掘現場にはカメラを持ち入れることは許されていないので携帯カメラで撮りました。なのでなおさらよくわかりませんね。

1783年の鬼押出し溶岩流のかけらは、石川原遺跡ではそこいら中に出ていました。しかし、板目石はあまり見ませんでした。竹藪の中からこの大きな板目石が出てきた時は感動したものですが、埋蔵文化財ではないので、この現場では何の価値もなく破壊撤去されます。造園屋が見たら泣けてくるでしょうね…