王城山神社の神杉

王城山神社神杉は、長野原町指定天然記念物で、平成元年に設置された看板には目通り 4.64 m、高さ 36 m で樹齢400年と書いてあります。王城山神社は大昔(約 1900 年前?)、日本武尊が御東征の折に御駐屯なさった旧跡で、人々は長く尊をしのび山上に祠を建ててこれを祀り、また里宮には王城山神社を建てて奉ったそうで、それが天正 13 年( 1586 年)と王城山神社縁記にあるそうです。さらに『加沢記』には、永禄6年( 1563 年)に真田幸隆軍が岩櫃城攻撃に際し「林の郷、諏訪の森に本陣を置く」とあり、この神社を本陣としたそうです。そのあたりに植栽した杉だとするとちょうど樹齢は約450年となり、史実に矛盾しません。