これが、吾妻七つ石の一つ、「 囀石(しゃべりいし)」です。
奥まで行って、振り返った位置が一番よく撮れました。現地説明看板によると、
その昔、親の仇を探して旅をしていた男がこの地を通りかかり、この石を寝床として一夜を明かすことにした。
夜中、男は人の話し声で目を覚ました。耳を澄ますと、声はなんと石の中から聞こえていた。しかも話の内容は男の目指す仇のことであり、その仇の居場所まで話していた。男はこれぞ神仏の助けと信じ、その場所へ赴き、見事に仇をとることができた。
その後もこの石は幾度も声を発し、人々の役に立つことを話したので、土地の者は石の神としてこの石を祀った。しかしあるとき、この石の近くを訪れた旅人が石の声を聞き、驚いて石の角を刀で斬りつけてしまった。以来、この石が声を出すことはなくなったという。
…だそうです。