吾妻渓谷の岩脈「臥龍岩」「昇龍岩」「立馬岩帯」

吾妻渓谷の国指定天然記念物・臥龍岩は、地中において岩の割れ目にマグマが貫入・固結してできたものと考えられています。看板には 230 万年前と書いていますが、浦野さんは 220 万年前と仰っています。

これが沈むのはもったいないと思っていたのですが、ずうっと上まで伸びています。じつは、久森トンネルは、臥龍岩をくり抜いて作ったトンネルだったのです。

昇龍岩も拝見。この看板がわからず、初めての時は苦労しました。ダムに沈む場所であり、駐車場も近くにない、崖崩れ防止のためにコンクリート擁壁工事が行われているし、見つけにくい…色々とあって、観光客に特に目立つようにはして来なかったのでしょうね。

昇龍岩の説明看板には、「角材を積み重ねたような形が龍の腹に似ているのでこの名前が付いた」とあります。私は、上部に左を向いた龍がいると思っていたのですが、実は上を向いていて、顎下の部分が見えているってことなのかな?

最後の写真は立馬岩帯。これは新しい国道からもよく見える岩です。230 万年前にできたそうです。あの尾根は王城山につながっていて、その道は空通と呼ばれ、さらに奥にある頂は天上山(或いは殿上山)と言い、そのまま尾根を伝っていくと王城山に行けるのです。どうですか、行ってみたくなりませんか?