熊野皇大神社のシナノキ

樹齢850年、シナノキ御神木。

宮司の水澤様のお話によると、この石垣を作った際、これだけ掘っても根が出てこなかったのだそうです。つまり、本来の根はこの1m数十cm以上ある石垣の下にあるということです。このシナノキの根は、浅間山噴火の際に埋まってしまったのだそうです。

しかし、そうなると仮に高さ150cmの石垣だとすると、シナノキには150cm以上の噴火降下物が落下し積もったことになります。1783年浅間山噴火の際には、この碓氷峠の位置では50cmもあったかどうか?となると、1108年の大噴火の前から巨木であった可能性すらあるのです。樹齢1000年オーバー説浮上? 晴れる日が少なく気温が低い碓氷峠では、シナノキは浅間山噴火歴の中、どのように成長してきたのか、とても気になります。