「広報ひがしあがつま」に吾妻郡東部町村連携講座「ふるさと探訪」の募集が掲載されていました。こういう、行政が実施するものは安価なものが多く、東部のことをもっと知りたい私としては願ってもいないチャンス。第一回目の中之条町会場「花の駅美野原散策と草木染め体験」に参加してきました。
草木染め体験は木工館の体験学習室へ。
草木染め料金表です。
綿ハンカチ(速乾)15分 1,000円
綿ハンカチ 1.5時間 1,000円
綿角袋 1.5時間 1,500円
絹ハンカチ 1.5時間 1,500円
絹ストール 1.5時間 1,200円
作業室には藍が干されていました。中之条町では藍が育つようです。
いくつかの見本があります。私は昨年、中之条町草木染めの会に入会する方法をお伺いしましたが、当時は新規会員を募集してはいませんでした。現在はもしかしたら入会できるのかもしれません。しかし、この木工館に交代で詰めるのは大変なことですね。
講師の方によると、草木染めは日本の色彩文化の具現化されたもの、だと仰られました。植生が豊かな日本では、染物の多くは鉱物ではなく植物でした。同じ植物でも時期や産地によって様々な色が現れ、とても微妙な中間色となります。そういった中間色を表現する言葉を持っているのも日本ならでは。9月に染めると9月の色、秋は多くは枯れ色が出る、花の咲く頃は花の色が出る…など。
うーん、こういう「日本ならではの文化」なんてお話を聞くと、グッときてしまいます。ハマりそうで危険です。茜は輸入物の材料を使っているとのこと。アカネの根は掘って採取した経験ありますが大変ですものね。
今日は「こぶな草」染めを体験します。ハンカチには裏表、タテヨコがあります。伸びない方を手前にします。
輪ゴム、箸、トミーペン(水ですぐに消えるペン)などで、模様を付ける「絞り入れ」という作業を行います。
「ちょっと頑張ってみましょうか?」講師の方のご提案により、「アジサイ」に挑戦することになりました。トミーペンで下絵を描き、細かい作業に突入です。
輪ゴムは小さなものを使って細かい模様を。縫う時は布を挟めることを忘れずに。何とか、できあがりました。
まず、何かの液に浸し、脱水をかけ、もう一度別の液に浸します。洗濯機は全自動ではダメ、手動の洗濯機で。通常の草木染めだと媒染液だとか一般的な手順がありますが、この大人数で短時間の体験だと、化学薬品を使った体験になるようなので深くは追求しませんでした。
50〜60℃のお湯で洗い、また脱水します。このように広い厨房、コンロ、水回り、洗濯機、作業台が必要…大変ですね。
染まったハンカチについている輪ゴムや糸、布を取り外し、野外に干します。
軽く干したあと、アイロンをかけて、記念袋に入れて渡す…おみそれしました。
草木染めを個人的にトライしたことは何度かありましたが、団体で体験したことは初めてで、実施の流れを学ばせていただきました。結論として、草木染めを自分たちで行うのはかなり大変なので、ご紹介させていただくようにしよう、と思いました。山で材料採りの指導なら、ぜひやりたいところです。