旧六合村、中之条町大字入山引沼地区の「おんべいや(どんどん焼き)」

炎の前で、大黒さまが福俵を投げるゼスチャーを繰り返します。大黒舞です。今年もたくさんのご利益が集落にもたらされるように祈っているのです。

この火の中で、てっぺんにある達磨を取ってくると、今年結婚できるそうです。七福神の一人が、「まだまだ行けるぞ〜」とはやしたてます。そのうち、「あっちっち〜」とふざけて降りてきます。人々の高らかな笑い声が集落に響き渡ります。

七福神が舞い笑い、「おんべいや」の炎が人々の願いと共に天まで届いて、この集落の五穀豊穣、無病息災は約束されます。

こうして、民話の里・六合村の夜は更けていきます。