近くにある中之嶽神社は、大和時代の第二十九代欽明天皇(在位539-571年)の御代に妙形氏が社殿を建立…とありますから、非常に古い由緒ある神社なのですが、境内に大国神社もあって日本一の大黒様の像(高さ20m、重さ8.5トン)があり、どうもその表情が漫画チックで俗な感じがします。ただしその大黒様は剣を持っている姿で珍しく、不動明王と大黒様が合体したもの、といわれています。
轟岩を御神体とした中之嶽神社に参拝する場合は長い階段を上らなくてはなりません。拝殿・幣殿のみで本殿を持たない、珍しい様式だそうです。この石段参道に、非常に古い狛犬があって、それが軽井沢の熊野皇大神社の狛犬に何となく似ています。獅子ではなく、胴長のワンちゃんのような感じです。昔、この辺りではこういう狛犬が主流だったのかもしれません。