国登録文化財 平形家住宅門屋(吾妻郡高山村)

平成十年度 国登録文化財 平形家住宅門屋(旧中山郵便局)

この住宅門屋は、三国街道中山新田宿本陣の長屋門として、江戸時代末期に建てられ、郵便制度発足後間もない明治6年、旅籠の一部を改造し中山郵便局として開局、昭和41年まで使用された。
 伝統的な二階建て木造建築で、江戸時代の問屋としての旅籠の客室と、幕府公用便を扱った本陣が、新しい時代の郵便局に変わっていった様子を伝える貴重な建造物である。
 平成十九年十二月 高山村教育委員会(撰文 平形作太郎)

本陣とは、江戸時代以降の宿場で大名や旗本、幕府役人、勅使、宮、門跡などの宿泊所として指定された家です。基本的には「宿屋」として営業し一般客を泊めることは許されていなく、宿役人の問屋や村役人の名主などの居宅が指定されることが多かったのだそうです。平形家の広いお屋敷の中には、樹齢600年、幹周り9m以上の、群馬県最大のケヤキがあるというのですが、敷地内でも奥の方にあるらしく、塀も高く外からはわかりませんでした。ケヤキ大木がたくさんあることだけはわかりました。