親都神社と大ケヤキ、境内木(群馬県吾妻郡中之条町)

町のシンボルと言われる嵩山の南麓にある親都神社の境内には、群馬県天然記念物である大ケヤキのほかにスギの目通り 1.5 〜 2.0 m が二十八本、3.0 m 以上が十本あるほか、ケヤキの木の1.5〜3.0mが三本と全部で五十六本あり、これらの木々が神社の森を形成している。

元禄六(1693)年の「五反田村絵図」には、嵩山を「わりのたけ」、神社を「七社大明神」と記してある。嵩山の神「和利大明神」は吾妻七社明神の中心的な神であり、南北朝時代に編纂されたといわれる「神道集」にもその名が見られる。また、親都神社付近はその昔「ちかと千軒」といわれ、たくさんの家が立ち並び、賑わいを見せていたと伝えられれている。

大きなスギやケヤキの木は、このようないわれのある神社の境内木として、長い間大切に守られてきた … そうです。