川原畑地区の「埋め墓」と「詣り墓」の石塔群(長野原町)

川原畑地区の墓地と詣り墓の石塔群。川原畑では、死者を埋葬する墓(埋め墓)と石塔を立てて霊魂を祀る墓(詣り墓、またはヒキ墓)を別にする「両墓制」という風習があります。遺骨のけがれを忌む考え方と、清らかな霊魂「タマシイ」は別の場所に先祖として祀ろうとする霊肉別留の考え方から生まれたものだそうです。

同様の文化は嬬恋村の田代地区や今井地区においても、古くは両墓制であったと考えられています。ただし、関所があり重要な宿があった大笹ではそのような風習は認められていません。